12月20日
12月22日は冬至。
冬至はこれから寒くなりますよの区切りの日でもあります。
かぼちゃで栄養をつけて、ゆず風呂にはいって温まる、古くからの日本の伝統や言い伝えは理にかなっていることが多いと私は思います。
ところが、赤ちゃんや小さなお子様はゆずのお風呂で湿疹やじん麻疹の出ることがあります。
皮膚の弱い場合は控えた方が賢明だと思います。
さて、今日の問題提起は
パーカーやフード付きの洋服のことを再検討してほしいということです。
公園から滑り台やジャングルジムが撤去されて久しいですが
私は、フードがそれら遊具に引っかかって命を落とした場面に2回も遭遇しました。
公園ばかりではありません。おうちのドアノブにフードがひっかかり心肺停止になった乳児にも遭遇しました。
最近メーカーさんも危険防止に着目してきているせいか、紐付きは少ないように思いますが
兄弟でふざけ合っているうちに、その紐が首にまとわりついて、あやうく窒息しそうになった場面にも出会ってしまいました。
昔どこにでも居た、御近所のおせっかい叔母さん方がいつの間にか口を閉ざしてしまったころからでしょうか、
子供を巻き込んだ刑事事件ばかりではなく、こうした生活上のちょっとした事さえも伝えられなくなっている社会環境を寂しく思います。
「うざい」とか「うるせーばばあ」なんて罵声が返ってきたら怖いですものね。
こういったことからも、生活一般のアドバイスから小児科医の役割になりましたから、ますます口うるさい叔母さんでいようと思います。
次の内容は一緒に考えてもらいたい事。
貧困についてです。
山梨にも子供達にその日の夕食を与えられない家族が案外多いのです。
親の責任だと一風されてしまう前に、事実を知ってもらいたいのです。
クリスマスを前に、いろいろなものにお金を使う前に、ほんの少しだけ、そういう家族に心を寄せてもらいたいのです。
私は出来る範囲で協力していますが、出来る事は限られています。
東京オリンピックに向けて、アスリート育成やそれに関係する業界は大きく動き始めています。
サービス業界も利益を目指して試行錯誤を始めました。第二の黒船がオリンピックを境にきっとやってくるでしょう。
必ず、この国はいろいろな分野で変化を求められるはずです。
その時、大事なのは教育だと思うのです。
今の受検体制のように、人を蹴落として勝ちあがるような「個」を重視したやり方は「絶対数の少ない日本人」では
世界に太刀打ちできません。「集」の教育レベルの向上を図らなければならないのだと思います。
時間のかかる事ですが、今日本に求められているのは、「一億総教育革命」なんだと訴えたいです。
女性の輝くことは大切です。
しかし、女性は個々に求めるものが違いますし、水のように流動的に女性は今をたくましく生きて行く本能的な力を持っているのですから
そんなこといちいち歌わなくてもいいんだと私は言いたい。
教育改革、道徳重視、礼儀作法の再見直しこそ、大事なんじゃないかと思うのです。
なんて、こんなところで騒いでも声なんて届かないよね。
外来はノロウイルス胃腸炎が多いです。
しかし、なぜか、アデノウイルスによる流行性角結膜炎、りんご病、水痘、おたふく
春と夏と冬の病気が混在しています。
うがい、手洗い、マスクの着用は予防の手段です。
生活用品の買い物にカートを利用する際は子供を乗せる前に手すり等を消毒したり
公的なトイレを利用しなくてよいように気を使ったり、食品もラップのしてあるものを選んだり、少しだけ気遣いしてください。
さあ、今年も残すところ10日余り
気を引き締めて時を過ごしましょう。
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