11月7日
今日の朝は東京のイベント会場で起きた不幸な事件で、心を痛めました。
そんな大事になってもイベントが続けられていたことにも憤りを感じました。
今の社会の問題点を凝縮したような、多くを考えさせられる事件でした。
さて、寒くなりました。外来にはストーブも設置しました。
朝早く登校する学生さん方は思い思いのマフラーを巻いて、手袋をしていました。
落ち葉の掃除もたいへんな季節になりました。
RS感染症は相変わらずの勢い、アレルギー性鼻炎も多く、ついでおたふくかぜ、手足口病、リンゴ病
夏なのか冬なのか、ウイルスもにぎやか。
子供達は、やれ遠足、やれ発表会、さあテスト、夕方からはクラブ活動に習い事
大人と同じくらいスケジュールがいっぱいです。
熱を出しても不思議ではない。しかし、そうやってみんな成長して、やがては少しくらいならビクともしない、強い体に成長するものです。
私は、今日は会社のトップの方々に向けて、メッセージを送りたいです。
安倍政権は「女性が輝く社会」と掲げ、女性をよいしょしています。
しかし、私は「こどもの成育を守る社会」とキャッチコピーを変更してほしいと思っています。
人口動態から急速に高齢化社会を迎えたこの国は、最期は家庭で見送っていく方針に転換しましたが、その主体となるのはいったい誰なんでしょうか。
就業人口を維持するために、うまいように女性を家庭から引っ張り出し
子供が何か問題を起こせば、家庭に問題があり、母親が働いているから
などど言われ、
子供が具合が悪い時にお休みをほしいと希望すれば、格下げするような措置をとる会社もある。
組織のトップの方は、お子様の育児には関わらなかったのかもしれませんし、関わる必要もなかったのかもしれませんが
どんなにたいへんなのか、病気になれば、どういうふうに経過していくのか
少し目線を変えて、目先ではなく、未来の社会のために役立つであろう、金の卵たちの養育を考えていただくことはできないでしょうか。
私が提案したいのは、各会社のトップの研修会に、1週間くらいの長いスパンで保育園実習をされること
あるいは、病児保育実習にでること、あるいは、実際に職員の家庭にベビーシッターで入り、その間職員は御夫婦で食事にでも出掛けてもらい
日々のお世話がどんなもの体験していただく。
こんな研修内容を加えていただいて、肌で感じていただく機会があれば、何か変わるかもしれません。
お休みをもらう側も、会社同様に変わらなければならないと思います。
後ろめたい気持ちで休むのではなく、いただいたお休み分はこどもが元気になったら、会社に恩返しする意気込みで活躍していただきたい。
十分にお休みをとって、しっかり治癒させてからは、決められた時間は懸命に仕事をしていただきたい。
社会で自分の居場所を作り上げることは、どんな仕事であっても容易なことではないでしょう。
信頼されるようになってからは、なおさら、こどものことでお休みを取るなんて、気が引ける事だと思います。
でも、それをバネにして、勤務しているときに輝けるようにすることも大事なんじゃないかと思います。
必ず、わかってくれる人がいます。
いつか、必ずわかってくれる人が出てきてくれます。
だから、一人じゃないから、もう少し、子供の前では泣かないでいましょうね。
明日はきっといいことが待ってるように思います。